1回目の抗がん剤投与の際に主治医のI先生は「37.5度以上の夏が3日間連続していたら、すぐに病院に連絡してね。」と発熱を特に注意された。
吐き気や味覚異常は「しのいでもらうしか無いんだよね…」というアドバイスだったけれど、抗がん剤は健康な細胞にも打撃を与えるものだ、という話を体感した数日を過ごした。
とは言うものの、先生はその「打撃」に対応すべく、たくさんの飲み薬を処方してくれたので、指示された通りに頑張って飲んだ。なにせ1回に8粒飲む薬があって、吐き気があるので「薬を飲む」行為もつらいのだ。
それでも先生を信じると決めたのだから、裏切ってはいけない!そう思って飲んだ。
やはり37.5度以上の発熱が2日間続いた。3日目に37.2度になったので病院に連絡しないで済んだ。(セーフ!)
なぜ発熱に注意しなければならないのか。複数の理由がある。
免疫力が低下するので、普段ならへっちゃらな「風邪」も命取りになりかねないことや、肺炎なども発症しやすい。医師によって基準とする熱は違うようだけれど、私の主治医の先生は37.5度とされていた。
幸い4回のCEF投与の中で病院に駆け込む程の発熱は続かなかった。
また、抗がん剤投与から10日くらいから白血球の数値がガクン!と低下する。私の場合1回目の投与で2週間後の血液検査で900という数値だった。
この頃になると、歩くのも息切れがしたり、口内炎がたくさんできて、吐き気が治まっても食事がつらかったりした。口の中が痛くて涙がちょちょぎれる、、、。
この血液検査の結果次第で白血球を増やすための皮下注射を打ってもらうことになる。(これがまた痛い!逃げ腰で3歳児になって頑張った。)白血球の数値が上がらないと2回目の抗がん剤投与ができない。
この皮下注射を打った日の夜がとても苦しい。全身が痛くなって「う~っ!」とうなってしまた。とても怖かった。
39.4度まで熱が上がり、特に肺のあたりの痛みが強くて不安になった。一晩うなっていると苦しみも減ってきて熱も下がった。
先日、日本の男子バレーボールの試合をテレビで応援しながら色々と考えました。
昨年は乳がんの治療を受けていて、バレーの試合を男女ともに応援すると同時に自分にも重ね合わせていました。
選手の皆さんがひたすらにボールを見つめて心を1つにして勝ち進んでいるのを見ていて涙が溢れてきました。たとえ負けてしまう試合でも、「一生懸命」な思いがテレビを通しても伝わってきたのです。
本当は試合会場に行って応援したかったのですが、抗がん剤投与中だったので、白血球の減少もあり、人込みを避けていたのです。
今回の試合は『応援に行きたい!』と強く思ったのですが、体調がまだ不安定で、テレビの前で拍手をして応援していました。
昨年ある試合の後のインタビューを石島選手が受けていて、「テレビの前で応援して下さっている方もありがおうございます!」とコメントしてくれたのが、とっても嬉しかった石島選手の優しさが伝わりました。
アナウンサーや解説者の方が「4年後のオリンピックを目指して!」と何回か言われているのを聞いていて「私は4年後のオリンピックの時に元気でいるかな?生きているかな?」と率直に自問自答していたんですよね。
趣味でピアノを習っているのですが、先生が「弱気な言葉を必ず否定して下さいね(^∇^)誰でも弱音を吐くけれど、その後すぐ『私は大丈夫!』と思ってください。」とアドバイスして下さいました。それを実践しています。
だから、4年後の男子バレーボール(女子もね)を試合会場に行って大きな声援を送ります!
選手の皆さん、監督さん、スタッフの皆さん、今回も感動をありがとう 応援していますからね!