
みなさん、こんばんは~!
今日はカメラ大好きな夫フミさん の
お盆休み特別企画としまして、
クラシックカメラについてフミさんが
お話をさせて頂きたいと昨日から
鼻の穴を大きくしていますので(笑)
ここからフミさんのコアなお話しに
お付き合い下さいね(^_^;)
いつも、まっちゃんがお世話になっております。
今日はお盆休み(10連休中)なので、ディーープな
お話しをします。興味のある方はコメント下さいね!
◇ディーープなお話し其の一◇ ドイツのカメラの実力
1932年製 Leica Standard をベースにDⅢの距離計
を増設し、その後にスローシャッターを外したという
Leica社で2回の改造を受けた Leica DⅢ改。
シャッターダイヤルにはスローが刻まれているが、
スローシャッターダイヤルが外されている。
初期のライカのスローシャッターは不安定で、故障
が多く、外されていたのかもしれません。
当時のLeica社はこうした最新型への改造を行って
おり、こうした個体もかなり見受けられます。
戦前、日本に輸入された貴重な個体で、状態も良く
大切に使われていたようです。当時 Leica 一台で、
東京で一戸建ての家が二軒買えると言われたほどの
貴重品です。現在ならフェラーリエンツォ位の値段で
しょうか。多分、現在の価格に換算して一億円前後。
レンズは1949年製造のズマー5cm f2.0 オールド
レンズにしては珍しく、カミソリズマーと呼ばれるほど
のシャープさ! コーティングはモノコートです。

続いてLeicaⅢf レッドダイヤル1953年製造
現在のストロボにも対応したレッドダイヤル
戦前のLeicaⅢC をベースにフィルム巻き取り
軸にベアリングを用いたり改良された戦後型の
代表的モデル。
距離計窓とファインダー窓が近くになり使いやすく
なりました。前述のDⅢ改は距離計とファインダー
の距離が離れており、かなり使いずらい!
レンズは、ズマリット5cm f1.5
入手した時はレンズ全面が傷だらけ、中央
に大きな曇りがあり、撮った写真は霧の中
状態でした。これはこれでソフトレンズとして
使えましたが、さすがにボケボケ写真の
オンパレードでしたので、レンズ研磨と
オーバーホール調整をしてもらい新品
並みになって帰って来ました。
それでもf1.5~f2.8くらいまではほんわりとした
描写で、f5.6以上に絞るとかなりシャープに
なります。

DⅢ改を右側から見ると・・・戦前の製品で
戦火に消えて行った個体が多い中、偶然
手に入った一品。
1932年製 Leica Standard Black は
たった5000台ほど作られたカメラで、現在
残っているのは数分の1です。

1937年ドイツの飛行船ヒンデンブルグ
号の爆発火災事故がアメリカで起きました。
(小学6年生の時、映画で観ました。)
残骸の中で一台のカメラが発見されます。
それが LeicaⅢa 通称ヒンデンブルグ
ライカです。DⅢの後継機で1/1000まで
シャッター速度を速めた改良型です。

ヒンデンブルグライカ
日本カメラ博物館特別展「The LEICA ライカの100年」
より Photo 中村文夫 氏
LeicaⅢf 右側から。2つの距離計の間にあるファインダー
の右下に小さいネジがあります。さてここで問題です。
このネジはなんの為に付いているのでしょうか?
知っている人はかなりのオタクです!

DⅢ改軍艦部! ブラックのペイントがとても綺麗
です。 スローシャッターが確認できますか?
製造番号から1932年製です。今から82年前
に作られたカメラで、ライカ社のカメラは200年
使える耐久性を持っていたそうです。まだ100年
以上は使えます。
シャッターボタンが当時のカメラは、後部の位置に
あります。現在のカメラはすべて前部にあります。
慣れないと違和感があります。

Ⅲf レッドダイヤルの軍艦部、Ⅲfもシャッター
ボタンが後部にあります。製造番号から
1953年製です。 戦後ⅢCは物資の不足
からメッキがいまいち良くなく剥がれている
個体が多く目立ちますが、Ⅲf 以降は
素晴らしい仕上げのクロームメッキ!
戦後、西ドイツが工業力を付けてきた
様子が伺えます。

現在のデジカメが数年でゴミとなってしまうことを考えると
200年も使えるカメラは当時貴重品であったことが伺えます。
工業製品で、こういう一生ものはなかなか出て来ませんね。
◆撮影機材 Olympus E-1 + Carlzeiss Planar f1.4 MMJ

にほんブログ村
今日はカメラ大好きな夫フミさん の
お盆休み特別企画としまして、
クラシックカメラについてフミさんが
お話をさせて頂きたいと昨日から
鼻の穴を大きくしていますので(笑)
ここからフミさんのコアなお話しに
お付き合い下さいね(^_^;)
いつも、まっちゃんがお世話になっております。
今日はお盆休み(10連休中)なので、ディーープな
お話しをします。興味のある方はコメント下さいね!
◇ディーープなお話し其の一◇ ドイツのカメラの実力
1932年製 Leica Standard をベースにDⅢの距離計
を増設し、その後にスローシャッターを外したという
Leica社で2回の改造を受けた Leica DⅢ改。
シャッターダイヤルにはスローが刻まれているが、
スローシャッターダイヤルが外されている。
初期のライカのスローシャッターは不安定で、故障
が多く、外されていたのかもしれません。
当時のLeica社はこうした最新型への改造を行って
おり、こうした個体もかなり見受けられます。
戦前、日本に輸入された貴重な個体で、状態も良く
大切に使われていたようです。当時 Leica 一台で、
東京で一戸建ての家が二軒買えると言われたほどの
貴重品です。現在ならフェラーリエンツォ位の値段で
しょうか。多分、現在の価格に換算して一億円前後。
レンズは1949年製造のズマー5cm f2.0 オールド
レンズにしては珍しく、カミソリズマーと呼ばれるほど
のシャープさ! コーティングはモノコートです。

続いてLeicaⅢf レッドダイヤル1953年製造
現在のストロボにも対応したレッドダイヤル
戦前のLeicaⅢC をベースにフィルム巻き取り
軸にベアリングを用いたり改良された戦後型の
代表的モデル。
距離計窓とファインダー窓が近くになり使いやすく
なりました。前述のDⅢ改は距離計とファインダー
の距離が離れており、かなり使いずらい!
レンズは、ズマリット5cm f1.5
入手した時はレンズ全面が傷だらけ、中央
に大きな曇りがあり、撮った写真は霧の中
状態でした。これはこれでソフトレンズとして
使えましたが、さすがにボケボケ写真の
オンパレードでしたので、レンズ研磨と
オーバーホール調整をしてもらい新品
並みになって帰って来ました。
それでもf1.5~f2.8くらいまではほんわりとした
描写で、f5.6以上に絞るとかなりシャープに
なります。

DⅢ改を右側から見ると・・・戦前の製品で
戦火に消えて行った個体が多い中、偶然
手に入った一品。
1932年製 Leica Standard Black は
たった5000台ほど作られたカメラで、現在
残っているのは数分の1です。

1937年ドイツの飛行船ヒンデンブルグ
号の爆発火災事故がアメリカで起きました。
(小学6年生の時、映画で観ました。)
残骸の中で一台のカメラが発見されます。
それが LeicaⅢa 通称ヒンデンブルグ
ライカです。DⅢの後継機で1/1000まで
シャッター速度を速めた改良型です。

ヒンデンブルグライカ
日本カメラ博物館特別展「The LEICA ライカの100年」
より Photo 中村文夫 氏
LeicaⅢf 右側から。2つの距離計の間にあるファインダー
の右下に小さいネジがあります。さてここで問題です。
このネジはなんの為に付いているのでしょうか?
知っている人はかなりのオタクです!

DⅢ改軍艦部! ブラックのペイントがとても綺麗
です。 スローシャッターが確認できますか?
製造番号から1932年製です。今から82年前
に作られたカメラで、ライカ社のカメラは200年
使える耐久性を持っていたそうです。まだ100年
以上は使えます。
シャッターボタンが当時のカメラは、後部の位置に
あります。現在のカメラはすべて前部にあります。
慣れないと違和感があります。

Ⅲf レッドダイヤルの軍艦部、Ⅲfもシャッター
ボタンが後部にあります。製造番号から
1953年製です。 戦後ⅢCは物資の不足
からメッキがいまいち良くなく剥がれている
個体が多く目立ちますが、Ⅲf 以降は
素晴らしい仕上げのクロームメッキ!
戦後、西ドイツが工業力を付けてきた
様子が伺えます。

現在のデジカメが数年でゴミとなってしまうことを考えると
200年も使えるカメラは当時貴重品であったことが伺えます。
工業製品で、こういう一生ものはなかなか出て来ませんね。
◆撮影機材 Olympus E-1 + Carlzeiss Planar f1.4 MMJ

にほんブログ村
スポンサーサイト


